近年の世界的なインターネットの普及や、IoT時代の到来により「繋がりやすいネットワーク」への需要がさらに高まりつつあります。
今回、この記事で解説するIPv6はそんな新時代のネットワークには不可欠な存在です。
今回は
- IPv6とはなにか?
- IPv6を利用するメリットとデメリット
- どうやって使うのがいいのか?
という点について解説したいと思います。
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他の光回線については以下からご確認下さい。
IPv6を利用するメリット
では、まずIPv6を利用するメリットについて触れたいと思います。
・ネットが早くなる
まず最初に挙げられるのが、接続の高速化。
詳しくは後述しますが、接続に必要な端末が省けることなどからこれまでのようにデータ上限はありません。
そのため、夜や週末など混みやすい時間帯でもスピードを保ったままインターネット通信ができるんです。
・特別な工事は必要ない
IOv6を利用するために、特別に別途工事や手続きをする必要はありません。
専用ルーターやLANケーブルは必要な場合もあるので、利用前に見積もり等を利用してチェックしてみてください。
・安全性が高まる
IPv6は暗号化通信機能が標準装備されているため、これまでのように第三者からアクセス情報を解析されにくいという特徴があります。
この他にも安全性を高めるための技術が搭載されているので、安心してネット接続ができますね。
ルーターの設定すら必要ない
IPv6は基本的にルーターが対応していれば、自動的にそのときに最適な接続に切り替わります。
そのため、自分でなにか設定するという必要はありません。
新時代の通信規格…ということでハードルが上がったイメージの人もいますが、ユーザー側には特別な知識は必要ありません。
気軽に使えるので、機械が苦手という人も安心。
この動画のような感じですね。
iPv6を利用するのであれば動画にも紹介のあるGMOとくとくBB×docomo光がおすすめです。
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IPアドレスが無限大
IPv4では、長らくIPアドレスの枯渇問題が取りざたされてきました。
しかし、IPv6では今までより大きなビット数採用することで、無制限に近い数のIPアドレスが作れるようになりました。
余裕をもって使えるようになりますね。
自動設定で管理が楽ちん
さきほども触れた通り、IPv6は特別な設定は必要ありません。
対応ルーターがあればすぐにIPv6の接続方法が利用できます。
そのため忙しい人や、パソコン作業が苦手な人でも時間をとられることなく楽しめます。
IPv6の気になるデメリット
さて、一方でまだ気になる点も存在します。
・それほど速くないという人もいる。IPv6 IPoE は早い。
IPv6に切り替えたのにそれほど速くなっていないと感じる人もいるようです。
不備が感じられた場合には、スピードテストを行いIpv6に対応しているかどうかをチェックしましょう。
その際にIpv6に対応していなかったら、利用しているプロバイダに問い合わせてみることをおすすめします。
・特定される恐れも
Ipv6はまだ広まっていない新しい規格で、専用の通信デザインが必要です。
ただ、エンジニアにとっては設定が異なるので、現状としては対応がおいついていないようです。
そのため、本来搭載されているはずのセキュリティの高さを生かせずにアクセスや端末が特定される可能性も指摘されています。
・従来の規格と互換性はない
Ipv4とIPv6は構成する要素などはよく似ていますが、この2つに互換性はありません。
そのためこれまで主流だったIPv4形式のホームぺージなどに、アクセスしにくい場合があったりします。
まだ設定や対応が追いついていないため、Ipv6のアクセスを無効に設定しているサイトもまだまだたくさんあるんです。
P2Pネットワークでは相手方が対応していないと、やりとりができないケースもあるようです。
IPv4とIPv6って互換ないのかw
予想外すぎて吹いた— 吉川 国男 (@qunyoel) 2019年4月25日
PS4のオンラインサービスなど使用出来ない
オンラインゲームを利用している人にとっては、IPv6の高速通信は魅力的に映るはず。
しかし、環境によってはオンラインゲームが使えない場合もあるんです。
たとえばPS4は、PS4のサービス自体がIPv6に対応していないためオンラインサービスはつかえません。
V6プラスなど、両方の形式に対応しているルーターを使ってIPv4に切り替えて使うなどの対策が必要です。
グローバル回線やVPNが使用出来ない
以前にIPv6を契約した人は、NTTの回線内でしか使えないサービスであったのでグローバル回線などが使えなかったようです。
現在はその状況は改善されつつあるようですが、一時はGoogleからもシャットダウンされていたので「全然便利じゃないじゃん!」とネガティブな印象を持つ人がいても不思議ではありません。
固定IPが使えない
OSのバージョンによっては、IPv6で固定IPが使えないこともあります。
コマンドを入力して自分で設定する方法もありますが、プロバイダによっては固定IPオプションが利用できるところもあります。
オンラインゲームやFXなど、固定IPが必要な場合は利用してみてくださいね。
改めて新規格のIPv6とは?なぜIPv6は接続が早くなる?
これまで、IPv6のメリットとデメリットをご紹介してきましたがそもそもIPv6はどういったものなのでしょうか?
インターネットを利用する上で、どの端末からアクセスしてきたかが分かるIPアドレスは不可欠な存在です。
このIPアドレスは基本的にはルーターやモバイル端末を再起動すれば変更されますが、固定のIPアドレスを設定することも可能です。
インターネットの黎明期から現在まで使われているのがIPv4という規格のものです。
このIPv4から作られるIPは、近い将来枯渇すると言われており代わりにIPv6の普及が進められているのです。
日本ではIPv4プロトコルのIPアドレスは2011年に払底しているため、新しい普及は急務であるんだとか。
IPv6を用いれば、通信がしやすくなったりネットが速くなると言われています。
これは、IPv6がルーターやサーバへの負担が少ないことと無制限に近い数のIPアドレスが作られることに起因しています。
さらに、これまで行われていたネットワークアドレス変換の手間も省けるので、直接接続ができP2Pネットワークが使いやすくなると言われています。
最近よく見るようになったというイメージを持っている人も多いかと思いますが、実は開発が始まったのは1991年のこと。
30年近い試行錯誤の末にようやく普及しつつあります。
Googleが行った調査によると、世界全体ではまだまだIPv4を利用しているユーザーが多いものの、IPv6のアクセスは2014年の5%から2016年の14%までわずか2年で3倍も利用者数が増えていることが分かっています。
これも約3年前の統計データなので、2019年3月現在はもっと普及率が高いでしょう。
日本国内の普及率は世界平均とほぼ同じですが、もっとも普及が進んでいる国はベルギーで48%と約半数がIPv6を利用していることが分かります。
国内通信サービスではフレッツ光がIPv6を採用していますが、まだ広まっている途中段階のため対応していないOSやサイトも少なくありません。
そのため、IPv4とIpv6を併用できるルーターを貸し出して段階的に利用できる環境を作り、将来的には完全にIpv6に切り替えるようです。
IPv6とIPv4の違い
IPv6とIPv4の違いはどのようなものがあるでしょうか?
ポイントごとに比較してみました。
・作成されるIPアドレスの数
まず分かりやすいのがこのポイントではないでしょうか。
従来のIPv4は32bitで作られます。
32bitとは32桁の数字の列のことを意味し、二進数で32^2=4,294,967,296までのバリエーションがあります。
つまりIPv4形式で作られるIPアドレスは、最大でも43億通りということになります。
インターネットが誕生したのは1980年代、一般的に普及したのは湾岸戦争後の1990年代です。
世界の人工が70億人を超え、スマホを持つのが当たり前となった現在では決して十分な数字とは言えません。
それに、通信方法などは進化していってるのでIPアドレス変換などの延命処置をほどこして今日まで使われてきたんです。
対して、IPv6は128bitで作成されます。
128桁の数列が128^2通り作れるので、IPv6で作成できるIPアドレスは340,282,366,920,938,463,463,374,607,431,768,211,456個ということに。
見たことない桁数ですが、単位でいうと澗(かん)というらしいです。
(340兆×1兆)×1兆と同じだそうですが、たしかにこれだけあれば枯渇問題とは縁がなさそうです。
実際に世界中の人にたくさん割り当てても、使用率はわずか0.00000001%以下なのでスカスカです。
・接続方式
もうひとつの大きな違いは、対応している接続方法の種類です。
IPv4で対応しているのはPPPoEという接続方法。
正式名称はPoint to Point Protocol over Ethernetで、ダイヤルアップ接続で使われていた認証方法を改良したもの。
アクセスが増える夜間に急に接続が遅くなった…という経験はありませんか?
それはこのPPPoE接続の容量に制限があることが影響しています。
光回線を開通するときに、網終端装置が設置されます。規制によりこの終端装置のデータに上限があるため、夜間の接続は遅くなりやすいんです。
IPv6もこのPPPoE接続に対応していますが、もうひとつIPoEという接続方式も利用できます。
こちらは、次世代インターネット接続環境とも評されていて今後のネット接続の主流になると考えられています。
IPoEでは終端装置を必要とせず、直接通信網にアクセスできます。
その上データの制限もないので、混み合いやすい時間でも快適にネット接続ができるんです。
この2つは、しばしば高速道路に例えられます。料金所を使ってお金を払うと手間も時間もかかって渋滞が起きやすくなります。
しかし、ETCカードを搭載しておけばゲートを通るだけでいいので混雑しにくいですよね。
イメージとしてはこれが近いように感じます。
IPv6の速度を測る方法
IPv6に切り替えて通信速度がどれくらい速くなったか知りたいときには、いくつかの方法があります。
・スピードテストサイトでチェック
すぐに速度をチェックしたい場合、スピードテストができるサイトを利用するのがおすすめです。
人気のあるサイトは、
・Ookla
かなり人気のサイトなので、利用したことがなくてもキャプチャ画像を見たことがある人も多いはず。
ユーザー登録しなくても簡単に速度計測が行えるので、手軽に利用したい人におすすめです。
ちなみにユーザー登録をすると、過去の履歴が保存されるのでデータを集計したいときにおすすめ。
・Fast.com
このサイトも会員登録不要でスピードテストができるサイトです。
というかアクセスしたらすぐに計測が始まるので、手間いらずで簡単です。
海外のサイトではあるものの、日本語対応しているし特別な操作は必要ないので始めて使う人でも大丈夫。
Netflixが展開しているサービスなので安心して使うことができます。
・So-net 回線速度測定ページ
大手プロバイダのSo-netが運営している速度計測サイトです。
下りと上りの速度が数値と棒グラフで表示されるのでわかりやすく、安定して結果が出やすいとユーザーから人気です。
So-net以外のプロバイダを使ってる人ももちろん使えますよ。
ソニーグループの会社なので海外のサイトを使うのは抵抗がある…という場合にも安心。
・アプリやソフトを用いる
Wi-Fi接続ができるルーターを使っている場合は、アプリを使っても計測可能です。
スピードテスト用のアプリは数多くありますが、だいたい無料で使えるので速度計測したいときに気軽にインストールしてみてください。
有線接続と無線接続の違いを調べても面白いかもしれませんね。
また、パソコン向けにリアルタイムで接続状況を表示してくれるソフトウェアもあるので、細かく詳しいデータを取りたいときに利用してみてください。
v6プラスでIPv6とIPv4をつかいわけよう
ここまでIPv6の良さを中心に解説してきましたが、まだIPv4にしか対応していない端末やサービスもあるため完全に切り替えるのはリスクもあります。
そこで、おすすめしたいのがv6プラスです。
フレッツ光が提供しているサービスなのですが、IPv6とIPv4の両方の形式に対応しているため使い勝手がいいんです。
専用ルーターを使いえば、自動的にこのIPv6が利用できますよ。
必要に合わせて切り替えることができるので、混雑しているときはIPv6にして、それ以外はIPv4で接続するという方法もできるんですよ。
フレッツ光系列でこのV6プラスが使えるのは、
- @nifty
- GMOとくとくBB
- DMM光
- So-net
などが、あります。
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