ワードプレスなどで個人Webサイトを制作する際には、レンタルサーバーとの契約が不可欠です。
しかし、国内だけでも膨大な数あるレンタルサーバーの中から1つに決めるのは大変な作業になってしまうでしょう。
1つ1つのサービスの特徴やメリット・デメリットを調べていくのは大変です。
そこで今回はレンタルサーバーの「heteml(ヘテムル)」のサービス内容やメリット・デメリット、口コミを徹底的に調査していきます。
「heteml(ヘテムル)」がどういった人向けのレンタルサーバーなのか、注意点は何なのか詳しく把握していきましょう。
1.heteml(ヘテムル)の口コミや評判をチェック
まずは、「heteml(ヘテムル)」の口コミや評判をチェックしていきます。
実際にレンタルサーバーを契約して利用している方のリアルな口コミを見ながら、どのような声が多く見られるのか確認しましょう。
良い評判・悪い評判の両面から「heteml(ヘテムル)」の実態について明らかにしていきます。
1−1.良い評判
SNSや口コミサイトでは、「heteml(ヘテムル)」について以下のような良い評判がありました。
データベースが50まで使えたり、もちろんマルチドメインもOKですし、たくさんのサイトを運営するには向いたサーバです。ただ時間によっては重いことだけが弱点。ビジネスに使うのには避けたほうがいいかもしれません。
こちらを利用していて、以前、データベースに接続できなくなる障害を経験しました。しかし、そのときのサポートの対応がよく、改善策が施されたようで(同じサーバを使っている別のユーザーの使い方の問題が原因だったようです)、以後は同じトラブルはなくなりました。そんなこともあって、信頼感があります。
長く利用していますが、安定しています。時間帯によっては重くなりますが、それはどこのサーバでもあることかなと思います。管理画面が使いやすいので気に入ってます。
いくつものサーバを利用してきましたが、個人的にはこちらのコントロールパネルがいちばん使いやすく感じます。直感的にわかりやすく、操作しやすくできていると思います。
全体的なスペック面での満足度が高い印象を受ける口コミが多く見られました。
安定感やスペックの充実度、使いやすいコントロールパネルなど、ポジティブな評判があります。
1−2.悪い評判
SNSや口コミサイトでは、「heteml(ヘテムル)」について以下のような悪い評判がありました。
hetemlで新サーバーに移設したら、突然、サイトが表示されなくなったぞ😱
なぜかダウンロードが始まる…
wpのコントロールパネルは表示されるからDNS関連じゃないっぽい…謎
— 寺田昌嗣@科学的な読書教育を探求中 (@srr_terada) April 1, 2020
Heteml、トラブル多い
困る— シチジ (@shichiji) December 19, 2019
ワードプレスを立ち上げる際に、利用しました。
しかし、表示が遅く、使い物になりませんでした。
他社のサーバであれば、問題なく表示が出来たのに。
2回問い合わせをしましたが、結局だめでした。
同居していたサイトがたまたま悪かったのかもしれませんが。
良い印象がありません。
重い。ワードプレスをインストールしたが、ページの表示にかなり時間がかかる。CMSには向いてないかも。
heteml(ヘテムル)の利用者の中でトラブルに出会した人も数多くいたようです。
また、ワードプレスでの表示速度に不満を抱えているユーザーもいました。
2.heteml(ヘテムル)とは
heteml(ヘテムル)はGMOペコパが提供するレンタルサーバーサービスです。
GMOペコパは2001年に設立され、20年間レンタルサーバー事業や無料ブログといったサービスを提供し続けています。
同社でラインナップされているレンタルサーバーには、heteml(ヘテムル)以外にも「ロリポップ」があり、こちらは初心者向けのリーズナブルなプランが魅力となっています。
heteml(ヘテムル)はクリエイター向けの高機能レンタルサーバーとして位置付けられており、充実したスペック面に強みをもっています。
2−1.heteml(ヘテムル)のスペック!初期費用や無料期間は?
heteml(ヘテムル)のスペックを確認していきましょう。
各項目でどのようなスペックを有しているのでしょうか。また、無料期間や初期費用など気になる項目ももれなくチェックしていきます。
容量(HDD、SSD) | 200GB~300GB |
---|---|
プラン | ベーシック、プラス |
初期費用 | 2,000円 |
契約期間 | 3ヶ月〜36ヶ月 |
転送料課金 | 無料 |
転送量 | 160GB〜200GB/日 |
SSL | ◯ |
データベース | 70個〜100個 |
URLアドレス | 無制限 |
マルチドメイン | 無制限 |
サブドメイン | ◯ |
nginx | ー |
RAID構成 | ◯ |
CMS | ワードプレス、XOOPS、baserCMS、concrete5、Drupal、MovableType、SOY CMS、Joomla!、Nucleus、MODX、EC-CUBE、Zen Cart、phpBB、PostMail |
無料お試し期間 | 15日間 |
サポート | メール、電話、設定代行 |
heteml(ヘテムル)では、「ベーシック」と「プラス」の2つのプランを用意しています。
容量は200GB〜300GBという幅になっており、マルチドメインやSSLにも対応しています。
ワードプレスをはじめ様々なCMSに対応しており、その一部では簡単インストールが使えるようになっています。
サポートにはどちらのプランにもメールと電話が利用でき、サイトのお引っ越しなどで利用できる設定代行もあります。
初期費用はプラン・契約期間を問わず2,000円となっており、15日間の無料お試し期間も用意されています。
3.heteml(ヘテムル)の料金プラン「ベーシック」と「プラス」
heteml(ヘテムル)の料金プランを紹介していきます。
「ベーシック」と「プラス」それぞれの契約期間ごとの月額料金がどうなっているのか確認してみましょう。
契約期間 | ベーシック | プラス |
---|---|---|
3ヶ月 | 1,100円/月 | 2,200円/月 |
6ヶ月 | 1,000円/月 | 2,000円/月 |
12ヶ月 | 900円/月 | 1,800円/月 |
24ヶ月 | 850円/月 | 1,700円/月 |
36ヶ月 | 800円/月 | 1,600円/月 |
平均的な月額料金で言うと「ベーシック」プランは月額1,000円程度、「プラス」プランは月額2,000円程度で利用可能です。
その他にもオプションで「バックアップ」や「デバイスセキュリティ」といったサービスが用意されています。
3−1.「ベーシック」と「プラス」の違いは?
「ベーシック」と「プラス」の違いについては以下のようになっています。
- 容量:ベーシック200GB、プラス300GB
- データベース:ベーシック70個、プラス100個
- 転送量:ベーシック160GB/日、プラス200GB/日
これ以外のスペックに関しては、どちらのプランを選んでも変わりません。
プラン選びで悩んだ時はこの3点で決めてみましょう。
3−2.プラン変更はできないので注意
heteml(ヘテムル)では、加入後のプラン変更ができないので注意してください。
「ベーシック」プランを利用してさらに高スペックの「プラス」プランに乗り換えたくてもできません。
もしサーバーをアップグレードをする場合には、サーバー移転を検討しなければならないので加入の際はよく確認しておきましょう。
4.heteml(ヘテムル)のメリットは?
heteml(ヘテムル)のメリットについて詳しく解説していきます。
どのような点に優れているレンタルサーバーなのかを明らかにしていきましょう。
heteml(ヘテムル)の主なメリットは以下の8点です。
- ビジネス向けにおすすめの高性能サーバー
- 高速化が可能な独自開発のモジュール版PHP
- 月額800円から始められるコスパの高さ
- 独自ドメイン無制限・独自SSLも標準提供
- 自動バックアップ昨日もある
- オンラインストレージとしても使用可能な大容量ディスク
- WAFと無料のSSLの使用可
- 電話サポートあり
それでは1つずつ詳しくみていきましょう。
4−1.ビジネス向けにおすすめの高性能サーバー
heteml(ヘテムル)で使われているサーバーは128GBメモリ/Xeon20コア以上のCPUを搭載しており、ストレージにはSSDを採用していることで快適なデータアクセスを実現しています。
RAID構成によるサービスの安定性も魅力です。
4−2.高速化が可能な独自開発のモジュール版PHP
独自開発されたモジュール版PHPによってセキュリティ性能を高めながら高速化を実現しています。
プログラムの処理速度を高めることでワードプレスなどの表示速度をより高め、サイトからの離脱を防いでくれます。
4−3.月額800円から始められるコスパの高さ
heteml(ヘテムル)は月額800円(ベーシック、36ヶ月プラン)から始められるリーズナブルさも魅力です。
安さだけならロリポップなど初心者向けのレンタルサーバーもありますが、機能を求めながらも料金を抑えたいと言う方にぴったりのサービスです。
4−4.独自ドメイン無制限・独自SSLも標準提供
1つのサーバーで独自ドメインを無制限に管理することができます。複数サイトを運営している方におすすめですし、独自SSLもプラン内に標準装備されているのでセキュリティ面も安心です。
4−5.自動バックアップ機能もある
heteml(ヘテムル)では、1日1回の自動バックアップ機能が標準装備されています。
毎日データが保存されるので、削除してしまった時でも何度も復元を行うことが可能です。
なお、復元に関しては有料オプションになります。
4−6.オンラインストレージとしても使用可能な大容量ディスク
ベーシック、プラスの両方に200GB〜300GBという大容量ディスクが利用可能になっています。
ワードプレスで本格的なWebサイトを運営したいと考えている方でも十分なストレージが用意されています。
4−7.WAFと無料のSSLの使用可
heteml(ヘテムル)はセキュリティ性能も充実しています。
無料のSSLを使うことができますし、不正なアクセスを検知してブロックできるWAFも使用可能になっています。
海外からのアクセスを制限してデータ改竄などを防ぐ機能や、デバイスを守るセキュリティオプションも使えるのでおすすめです。
4−8.電話サポートあり
サービスによっては電話サポートがなかったり、プランによって使えなかったりしますが、heteml(ヘテムル)では、電話サポートがどちらのプランでも利用可能です。
口頭で伝えた方が早い場合に電話サポートを使えばスムーズに問題を解決できるでしょう。
5.heteml(ヘテムル)のデメリットは?
heteml(ヘテムル)のデメリットについてもみていきましょう。
良い面だけでなく、悪い面も把握することでサービス選びの役に立ちます。
heteml(ヘテムル)のデメリットは以下の4点です。
- サブドメインでのメール利用はできない
- 料金プランの変更ができない
- 障害リスクが比較的高い
- バックアップは月額オプション
それでは1つずつ詳しくみていきましょう。
5−1.サブドメインでのメール利用はできない
heteml(ヘムテル)では、独自ドメインによるメールアドレスは無制限に利用可能です。
しかし、サブドメインではメールの利用はできないので注意してください。
5−2.料金プランの変更ができない
先ほども触れましたが、heteml(ヘテムル)では加入後の料金プランの変更はできません。
プランを選ぶ際は「変更できない」という点を念頭に置いた上でどちらに加入するかを選んでください。
5−3.障害リスクが比較的高い
大容量高速ストレージなど平均的なスペックは高いのですが、口コミなどを見てみると障害の頻度が高いことが窺えます。
サーバー利用者にとって障害リスクが高いのは懸念されると思います。
heteml(ヘテムル)の障害情報については「heteml(ヘテムル):障害情報」からチェックできるので気になる方は確認しておきましょう。
5−4.バックアップは月額オプション
heteml(ヘテムル)では、1日1回のバックアップを標準装備していますが、復元に関しては有料オプションとなります。
バックアップオプションは月額700円で利用可能で、自動バックアップに関しては1データあたり5,000円となっています。