ギャンブルで作った借金でも返済すべき。ギャンブルの借金の怖さを告白

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

借金をする理由は人それぞれ色々ありますが、その中でもできればしないほうがいいといわれているのが「ギャンブル」が原因の借金です。

「ギャンブル依存症」という言葉もある通り、ギャンブルにハマッて収支のバランスを崩して借金に結びつく…というケースは決して珍しいというわけではないようです。

今回はギャンブル×借金に視点を当てて。
既にギャンブルで借金をしてしまった方はどうすればいいのか、今はまだ借金していないけどギャンブルがきっかけで借金したい気持ちになっている方はどうすればいいのか。
どちらの状況の対処方法も含めて解説します。

ギャンブルで作った借金でも返済すべき

既にギャンブルで借金をしている場合、金額にもよりますがコツコツ返済していくことを優先しましょう。
どこからお金を借りているかにもよりますが正式に法律にのっとって営業している銀行や消費者金融の場合は、返済計画を相談することもできます。

何年かかってもいいので自分にできるペースで返済していくべきです。

返済が不可能に近い状況に陥っている場合は、債務整理を得意としている弁護士に相談して今後の対応を決めるのがいいのではないでしょうか。
債務整理の「相談」までなら無料で対応してくれる弁護士事務所はたくさんあります。

ギャンブルで借金を作ってしまう=ギャンブル依存症になっている可能性があります。

通常であればギャンブルにハマッたとしても、借金をする前に「お金遣いきっちゃったから次の給料が入るまでは我慢しよう」など、冷静にストッパーがかかるものです。
そもそもギャンブルがしたくて「借金をしよう」という判断になる時点で依存症になっている可能性が高いです。

仮に弁護士に相談して自己破産できたとしても、ギャンブル依存症のほうを改善していかなければ再び同じようにギャンブルのために借金してしまう可能性が考えられます。

ギャンブル依存症の可能性を感じたら、

①借金を返済しつつギャンブル依存症の相談をしたり改善を目指した治療を受けたりする
②債務整理の相談をしつつギャンブル依存症の相談をしたり改善を目指した治療を受けたりする

このどちらかを選択して対処していくのがいいのではないでしょうか。
治療費が不安という場合には公的機関のサポートや無料相談なども。探せば実施しているところが見つかります。

ギャンブルの借金の怖さを告白

ギャンブルは刺激のある娯楽。ハマッてしまうと時にお財布事情が大変になることもあります。

ギャンブルでの借金をきっかけにお財布事情が大変になってしまった、生活が変化してしまった経験を持つ方は意外といるようです。
そこで以下では体験談を1つずつ確認していきましょう。

経験者の話を知ることで、同じ轍を踏まないようにできたり現状を改善しようとする意志を持てたりする期待ができます。

【体験談①】ギャンブルで作った借金のせいで大切な嫁と離婚

Y・Uさん(32歳) 会社員 東京都
ギャンブルを始めたきっかけ:仕事のストレス

「仕事のストレス発散のため、パチスロに通うようになりました。最初は金曜日の夜とか外回りの合間の短時間だけとかでしたが次第に土日は朝から並び夜まで居座るようになり、平日の就業後も立ち寄るようになりました。
ネットでも必勝情報などを調べてばかりになり、だんだんと嫁(28歳)との会話が減っていきました。

そんな私の様子を見て、嫁はマズイのではと思ったようで“ギャンブル依存症なんじゃない?パチスロに行くの辞めて”といいましたが、私はどうしてもイライラしてしまって我慢できず、通い続けました。夫婦の間では毎月の小遣いが決まっていましたが負けが続くと財布が空っぽ。貯金を下ろすと嫁にばれる可能性があったので、小遣い用に借金をしました。

毎月数千円ずつ返せばいいので、昼を節約すれば大丈夫だろうと思っていましたがカードローンの上限内で返しては借り…というのを繰り返すようになりました。いつの間にか上限額いっぱいになり、金額が上がったことで毎月の返済金額も上がりました。

でもパチスロにハマッている私は返済するどころか小遣いをすぐにすってしまい、支払い遅延するようになりました。パチスロに行かないとイライラしてしまって仕事にも集中できず。コンビニやスーパーのレジ待ちの列が長いとか、信号が長いとかだけでもムカついて周りの人間に悪態をついてしまいそうなほど気性が荒くなり、精神状態がおかしくなっていたように感じます。

イライラするからパチスロに行く。これをずっと繰り返し経済状況はボロボロに。

今は法律で規制されているので支払い遅延をしたとしても自宅に取り立てが来ることもなく、スマホに電話がかかってくるくらい。“全然余裕じゃん”と安心しきってしまい、電話を無視して返済もしないでいたら自宅の固定電話にかかってきて嫁にバレました。

正直に話したら許してくれると信じていましたが、嫁は私のパチスロ通いや態度の変化をだいぶ我慢していたようで“あなたとは一緒にやっていけないと思います。人が変わってしまったようになり、借金までして見損ないました”といわれました。
嫁が私の実家にまで連絡して報告したため、私の両親も激怒で引き止めることができなくなってしまいました。

今は1人暮らしになり自由に使える小遣いの金額は増えましたが毎日が寂しいです。
嫁よりパチスロを優先した理由は今となってはわかりませんが、毎日後悔しています。
何で側にいてくれるときに大事にできなかったのだろうと、深夜に眠れないときなど泣いてしまいそうになります。

借金については少しずつ返済中です。色々と反省しています」

【体験談②】カードローン限度額が貯金のように感じてドツボ

I・Nさん(25歳) 会社員 大阪府
ギャンブルを始めたきっかけ:先輩に誘われて体験したら楽しくて

「パチンコで借金を作りました。70万円です。
最初のきっかけは会社の先輩の付き合いでパチンコに行き遊び方を教わったことです。ビギナーズラックでいい結果になり、それで癖になってしまいました。

昔から給料が入るとキャバクラに行ったり居酒屋に行ったり服を買ったりして貯金をしない人間で、パチンコで負けてお金がなくなったことでその月の生活費として消費者金融に契約しました。
最初は確か5万円くらいしか借りていません。
本当に生活費の足しという感じでした。

そして初めての返済がスタートしてからも真面目に返済していましたが、コンビニATMで利用残高を確認したときにまだ60万円以上も借入可能になっていることに気付き、これだけあるなら多少追加で借りてもいいかなと気持ちが緩んでしまいました。

追加で借りると貯金が増えたような錯覚になりました。
返済日に手持ち金がないと、消費者金融から引き出してそれを返済に充てるような無謀なことをし始めてしまい、毎月繰り替えしたらいつの間にかマックスまで借入してしまいました。

小まめに借入しているときはまだまだ残高あるしという感覚でした。

利子もあるし借金はできるだけ早く、毎月多めに返済したほうが得ではありますが何となく最低金額でばかり返済するようになり。
減らない。借りてしまって増える。という感じを繰り返してしばらく経ちました。

最初は5万円だけの借入だったのに、気付いたら70万円です。
仕事はしていて、貯金はないにせよそこそこ自由に使っても生活はできるくらいの収入はあるのに高額の借金を作ってしまいました。

まるで貯金が増えたかのような錯覚をしてしまい、まだ大丈夫まだ大丈夫と思ってしまったせいです。
ギャンブルに通いまくったというより、一度足を踏み入れたらきっかけになってしまったという感じです。本当にとほほって感じです」

【体験談③】彼氏がギャンブルの借金を機にDV

M・Mさん(22歳) フリーター 神奈川県

「22歳で24歳の彼氏と一応同棲しています。私の体験談を話すと、彼氏がギャンブルにはまる前までは本当にラブラブでインスタにも一緒に写るし共通の友達にもバカップルだよな~っていわれるくらいでした。

彼氏が豹変したのは付き合い始めてから2年くらい後。仕事で上手くいかないとかで夜遊びが増えたタイミングです。
ある日とても酔っぱらって帰ってきて、私が怒ったら逆切れして殴られました。
これまで一度もそんなことをされたことがなかったのでびっくりして大泣きしたら彼氏がヨシヨシごめんね気が立ってたって真剣に謝ってくれてスキンシップしてくれてついつい許してしまいました。

でもこれは始まりでした。

私はアパレルのバイトをしていたのですが彼氏がもっと稼げるバイトしなよと進めてきて、彼氏の知り合いが黒服だから紹介できるという理由でキャバクラの体験バイトに行かされました。私は体験だけで辞めたかったですがそれを話したら彼氏が蹴ってきて、男を騙して金を稼いで来いっていわれました。怖くて逆らえなくて、嫌だったけど言われた通りキャバクラでバイトを始めました。

キャバクラの営業終了後に店の車で送ってもらえたけど帰宅は毎日深夜2時とか3時になってしまって。アパレルのバイトは朝の10時からなので寝不足でだんだん朝起きられないようになっていきました。

そのせいで遅刻を繰り返すようになったら先輩の態度が変わってきて。これまでずっと仲良くしてきたのに嫌味とか陰口とかもいわれるようになって本当につらくて。出勤前になるとお腹の調子が悪くなるようになり、もう無理だと思ってアパレルは辞めました。それからはキャバクラ一本でバイトするようになりました。

その頃から彼氏は仕事を辞めたとかで昼間も家にいるようになり。折半だった生活費は全部私持ちに変わりました。

キャバクラから帰ると酔っぱらっています。機嫌がいいときは優しいですが機嫌が悪いと殴られたり蹴られたりしました。
でも機嫌がいいときは本当に優しい、いつも通りの彼氏なので嫌いになれなくてそんな生活が1年くらい続いたときに共通の男友達が、彼氏が借金でやばいらしいと教えてくれました。

怖かったけど聞いてみたら全部ギャンブルに使っちゃったといわれました。
どうするの?って聞いたらまた暴れるから、私は彼が出かけている隙に荷物をまとめて女友達の家に避難しました。
彼氏からは携帯に何十通も電話やラインが来て本当に怖かったです。キャバクラの前で待ち伏せされたら困るから出勤もできず本当に生活が変わりました。

その後、男友達が間に入って彼氏も反省しているからといわれて話し合いの場を持ちました。
彼氏はとっても痩せてしまっていてかわいそうで私は家に帰ることにしました。

今は彼氏はカウンセリングに通って治療中です。ギャンブルは我慢してくれています。
私はアルバイトを掛け持ちして生活費を稼いで彼氏の借金も毎月私が返済しています。大変だし辛いときもあるけど好きだから頑張っています。だけど彼氏はまだボロボロです。ギャンブルは人を変えてしまうし、女性の人生も変えます。私は変わりました。
だからギャンブルにはまっちゃいそうな人には手を出す前に彼女のことを思い出して欲しいです」

【体験談④】ギャンブルの借金、50万円がどんどん膨らんだ

A・Sさん(29歳) 男性 契約社員 東京都
ギャンブルを始めたきっかけ:趣味が高じて

「最初は50万円の借金でしたが利息や返済後の再借入れで元金が減らず利息がふくらんでしまいました。毎月1万円くらい支払って4千円近く利息がかかっているので長い目でみると本当にもったいないと思います。
しかしまとめて一括で返せるほどの貯蓄がなく、給料をもらってはその中から1万円捻出しています。

借金を作った理由はギャンブルで負けるたびに友達から金を借りていて、友達にいい加減返して欲しいと懇願されたことでした。
金を返してからはその友達にラインをブロックされてしまったようで連絡が取れなくなりました。
友達は金を貸してとしつこかった俺のことで本当に悩んでいたそうで、もう俺に関わりたくないようです。

金にだらしないと信用を無くすというのはよくいわれていますが、信用だけでなく友達も無くしてしまうことを学びました。
友達を失ってもギャンブルを辞められず今は母親の付き添いで心療内科の治療を受けています。
職場にも理由は伝えています。
正直、周りも理由を知っているから職場にいるのが気まずくて退職したいです。
自分が情けないです。借金もまだほとんど減っていません。長く時間がかかると思います。嫌になります」

ギャンブルで借金を作ると地獄が待っている!?

上記では体験談をご紹介しました。

上記の体験談以外にもおそらくギャンブルからの借金で辛い経験をした方はたくさんいるのではないでしょうか。

ギャンブルで借金を作っても、すぐに返済してその後もう借金をしないでいられれば。負のループを断ち切ることができます。
しかし負のループに踏み込んでしまい返しては借り返しては借りと、消費者金融のカードローンの上限額に常に達しているという状況になっている方もいます。

消費者金融のカードローンは上限額の範囲なら何度でも好きなときに繰り返し借入ができます。
そのためギャンブル依存症になっているときにカードローンを利用できる状態にあると、「カードローンでお金を用意できるから」と繰り返し利用してしまう場合があります。

こうなると上限額がいくらかにもよりますが、借金が膨れ上がって精神的に辛くなる可能性が高いです。
どこかで繰り返し借りるやり方をストップしなければ、自己破産しなければいけない展開に繋がるかもしれません。

ギャンブルのために借金をしたいけど、現時点ではまだ行動には移していないという方は一旦冷静になりましょう。
借りるのは簡単かもしれませんが、返すのは未来の自分です。
カードローンはその特徴上貯金が増えたように錯覚してしまいやすいですが、決して「自由に使えるお金が増えた」わけではありません。

利子を付けて返済すべき「借金」が増えているだけです。

以下ではギャンブルで借金をしてしまったことをきっかけに、生活にまで影響を及ぼし精神的に追い詰められてしまう背景・理由を確認していきましょう。

金銭感覚の麻痺。給料が入ってもすぐ使ってしまう

ギャンブルで借金をするようになると、最初のうちは大抵の方が「ああ、借金をしてしまった。早く返さないと」という気持ちを抱いています。しかし残念ながら人間は慣れる生き物なので、次第に「借金している状況」に慣れてしまい早く返さないと感が減ってきます。

そして借金をしている状況に慣れると金銭感覚は麻痺して、給料が入ってもすぐに使ってしまうようになります。

貯金もできず、人によっては友達付き合い同僚付き合いも悪くなり(飲み代などを出せないので)
だんだん周りと疎遠になることでさらにギャンブルにのめり込んでいきます。

ギャンブルの借金をきっかけに離婚や恋人の見放しは多い

ギャンブルの借金を繰り返すようになると、上記で触れた通り人付き合いも悪くなりやすいです。
そうなると恋人や妻(夫)とも以前より疎遠になりやすく、冷めやすくなります。

「人が変わってしまった」といわれ、別れて欲しいといわれてしまうことも。

ギャンブル依存症があると認められると、離婚したいと言われた側が激しく離婚を許否したとしても、離婚が成立する可能性が高いです。

破局や離婚で1人になると孤独ゆえにさらに酒に溺れたりギャンブルに溺れたりします。
そしてさらに借金が膨れがると…もっと大変になります。

ギャンブルで借金したら立ち直らないといずれ孤独になる

ギャンブルで借金しても周りにギャンブル仲間がいて表面的にはリア充だったり、恋人はそのまま付き合いを継続したりするケースもありますが、ギャンブルを辞めようとか、ギャンブルに遣うのはお小遣いまでにしようなど考え方を改めない限りは高確率でいずれ孤独になります。

それは周りから次第に人が離れていくというのも1つですが、
もう1つは自分が自分に対し自信を持てなくなっていくことも大きいです。

どうしても借金を続けてしまったり、ギャンブル依存症を自覚しながらストップできなかったりすると社会から自分がはみ出したような感覚に陥り、自分を責めたりイライラしたりするようになります。

それにより周りに感情的に当たってしまうなどして、さらに人が離れるようになり孤独になっていく可能性があります。
人間関係は一度亀裂が入ると修復が難しいケースもあります。

ギャンブルで借金を作るというのは、=お金で苦しい経験をするというだけでなくそれ以外のプライベートにまで影響を及ぼす可能性があります。それは巡り巡って自分の精神面にもストレスがかかります。
1つだけでなく様々な部分に悪影響を及ぼしやすいからこそ、ギャンブルでの借金は世間一般で「ダメなこと」と認識されています。

立ち直れば新しい生活が待っている!

ここまで記載した内容は「ギャンブルでの借金」=ダメなことという視点にフォーカスしすぎていますが、ギャンブルで借金をしたからといって終わりではありません。
人間は立ち直ることができ、何歳になっても新しい挑戦や自分を変えることができます。

ギャンブルで借金を作ってしまったら、少しずつでも返していけばいずれは返済が終わります。

返済計画がよくわからないときや、利子ばかり妙に高いと感じるときは弁護士の無料相談や公共のホットラインを活用することもできます。

立ち直りさえすれば何とかしていくことは可能です。
それどころか、ギャンブルで借金を追って精神的に疲れた経験や後悔する経験をした方は経験から学ぶことができるので、その先の生活で経験を活かすチャンスもあるかもしれません。

人間がギャンブルで借金までしてしまう心理

ギャンブルにハマる人は元々賭け事が好きで享楽的というタイプもいますが、大人になるまで賭け事に興味を持ったことがなくずっと真面目に暮らしてきたというタイプや、責任感が非情に強く日々神経を張り詰めて一生懸命働いているというタイプもいます。

一見真面目な普通の人達がギャンブルにハマる心理とは何なのでしょうか。

それはまず「非日常の刺激」が挙げられます。

ギャンブルは緊張感が伴う行為です。
勝利すれば非日常レベルの興奮や高揚感があります。ストレスが溜まっているときなどは、この高揚感にやみつきになってしまう方というのがいます。

ギャンブルの興奮や高揚感は「孤独感」や「寂しさ」を消すのにも一役買ってしまうので、日頃孤独を感じている方もギャンブルにハマる可能性はゼロではありません。

また、ギャンブルで得られる刺激は鬱屈とした気分を吹き飛ばしたり、ギャンブルに集中することで悩みごとを考える時間を消したりすることができます。ギャンブルでスッキリ感を得てしまうと、この感覚がクセになり依存症に繋がることがあるといわれています。

つまり、ギャンブル依存症になりやすい傾向としてよく挙がるのは、

  • ストレスが溜まっている(気分が不安定)
  • 刺激を求めている
  • 悩みごとがある
  • 孤独である

上記のような内容です。

シンプルに勝負が楽しいだけで他に理由なく依存症になる可能性もあるので、一概にはいえませんが上記に該当すると自覚がある方でギャンブル好きの方で、借金を検討中の方は一歩踏みとどまるのがおすすめです。

ギャンブルで借金しそうになったらどのように対処すればいい?

それでは、現時点でまだ借金は作っていないもののギャンブルの資金にするのを理由に借金をしてしまいそうな心の状態になっている場合。どうすればいいか。何をストッパーにすればいいのか。

以下で1つずつ確認していきましょう。

1、医療機関で診断を受けカウンセリングなどに通い地道に改善へ

「自分、ギャンブルで依存症になりつつあるかもしれない」という方や、友達や恋人や家族から「ギャンブル依存症なんじゃない?」と指摘された経験がある方は、医療機関で相談してみるというのも1つの選択肢です。

受信するべき病院は精神科、心療内科がありカウンセリングに対応しているところです。

ギャンブル依存症は実は正式に疾患として認められています。
日本より患者が多いアメリカではテレビドラマの登場人物がセラピーに通っているシーンが描かれるなど、意外と身近なようです。

早期で対処して改善を目指すことができれば、借金をしないで済ませやすくなりギャンブルにハマりすぎる展開を防止する期待もできます。

2、信頼できる友人や恋人や家族の助けを素直に求める

ギャンブルにハマり借金してしまいそうな状況に陥ったらまずはカウンセリングに足を運ぶことをおすすめしますが、経済状況などによりそれが難しい状況にある方もいるのではないでしょうか。

その場合は友人や恋人や家族の助けを素直に求めることをおすすめします。

日本では「周りに迷惑をかけるのは恥ずかしい」とか「欠点を知られるのは恥ずかしい」とか、とにかく「恥ずかしい」という感情が優先される傾向があり、ギャンブルにハマっていることで家族や周りに助けを求めるのを嫌がる方というのが少なくないようです。

しかし人間生きている以上恥をかいて当たり前です。
頼っても大丈夫。
みんな何かしら恥をかいているのでお互いさまです。

とりあえず相談してみましょう。

カウンセリングの費用が心配かつ友人や恋人や家族などの相談できそうな立場の相手がいない場合は、無料のホットラインで愚痴を伝えるだけでも気晴らしにはなります。

ギャンブルにハマりそうになったら打ち明けて助けを求めることが大切です。

3、借金の体験談を見て焦るのもストッパーになる

ギャンブルにハマりそうになったら。今回の記事で触れている体験談もそうですが、ギャンブルの借金で苦労した体験談を目視することでストッパーになる可能性があります。

体験談は重みがあります。
「こうなったら大変だ」という気持ちを感じることで冷静に客観視できるようになる可能性があります。

ギャンブルにハマりそうになったら、どうしてハマりそうなのか?
まずは冷静に考えてみたり、ハマって借金までいったらどうなるか?と、冷静に考えてみたりするのがおすすめです。

既にギャンブルで借金を作ってしまったヤバいなら!対処法はこちら

まだギャンブルで借金を作っていない場合は自分を抑える対処方法や、周りに相談したりカウンセリングに行ったりといった手段があります。

しかし既にギャンブルで借金を作ってしまい、毎月の返済すら厳しいほど切羽詰まっている場合はどうするべきなのでしょうか。

以下では既にギャンブルで借金を作り首が回らなくなってきたときの対処方法を1つずつ解説していきます。

1、 債務整理の無料相談をしている弁護士に連絡してみる。専門家のメリット

ギャンブルが理由の場合はもちろん、それ以外の理由でも。借金に困ったときに頼れる存在といえば債務整理を扱う弁護士(専門家)です。

債務整理に対応している弁護士事務所は、相談だけなら無料というところが多いです。
相談だけというのは、現在の状況を伝え(書類なども見せて)自己破産できるか、個人再生のほうがいいかなどの確認をするところまで。実際に手続きをスタートさせると料金はかかりますが、相談してみてから検討することができます。

無料相談を実施しているところは、公式サイトや広告で「無料相談」がある旨を表示しています。そのような弁護士事務所を探して頼ってみるのもいいのではないでしょうか。

債務整理を依頼すると、「既に借金でかつかつなのに弁護士に依頼料金なんて払えるわけないじゃん…」と心配する方もいますが、債務整理の弁護士はほぼ確実に分割支払いに対応しているので安心してください。むしろそうでないと債務整理の需要は高まりません。
分割の金額も、個人の状況に応じて決まるので支払い計画はしっかり立てることができます。

これまで毎月借金を返済していたのと比べると、弁護士費用の負担のほうが少なくなることが多いです。

それでは債務整理に依頼した場合、どれくらいの料金を弁護士に支払わないといけないのでしょうか。以下で目安を確認しましょう。

【依頼料の目安】

内容 総額(申し立て料や郵送経費・その他諸費用含む目安)
民事再生(個人再生)⇒ 総額500,000円~700,000円くらい
任意整理⇒ 1社あたり50,000円前後+減額した分の1~2割の金額の合計
自己破産⇒ 総額500,000円~700,000円くらい

※上記はあくまでも目安です。依頼する弁護士事務所によっても変わってきます。

ちなみにそれぞれがどのようなものなのかは以下を参考にしてください。
※詳しいことや自分にとっての最適な選択肢については専門家である弁護士に相談してから決めるようにしましょう。

【弁護士の対応内容のまとめ】

民事再生⇒裁判所を通じて債務を減額してもらう方法(任意整理よりも減額できることが多いといわれている)

任意整理⇒交渉して金利を下げたり月々の返済金額を減らしたりして調整する方法。

自己破産⇒借金を0円にできる可能性があるものの財産は全て失うこと前提。

「債務整理」と聞くと何となく自己破産という言葉が有名な気もしますが、減額などとは違い自己破産だと借金の返済義務がなくなります。(その代わり前提として財産的なものは全て失います)

事業や住宅費用などによるものではなく、「ギャンブル」を理由に借金した場合でも、自己破産という借金返済の義務がなくなるものは適用できるのか…これはけっこう自己破産希望者から不安視されやすいです。

実際のところ、ギャンブルが理由だと自己破産申請に通らない説もありますが、通った例もあるようです。つまりギャンブルが理由だから絶対ダメというわけではありません。

自己破産で借金の支払い義務をなくしたいけど「ギャンブルが理由だから無理でしょ」と諦めている方も。まずは弁護士に相談して判断を仰ぎましょう。

ちなみに弁護士によって借金問題に強かったり別の内容のほうに強かったりと、特徴が分かれることがあるようです。
今はインターネットで簡単に情報収集ができるので、住んでいる場所から近い場所に借金問題に強いことをアピールポイントにしている弁護士事務所があるか探しましょう。

2、国が推奨している消費者ホットラインで相談

既にギャンブルで借金を作り悩んでいるという方は、国が推奨している消費者ホットラインに電話して相談するのもありです。

それにより弁護士に債務整理を依頼するべきか、消費者金融側に返済計画の相談するべきかなど。参考になるアドバイスをもらえる期待できます。

ギャンブル依存症に悩んでいるけど、精神科や心療内科の治療費を出すのが難しいという方も、精神的に楽になるためにホットライン系は活用したいところです。

3、ギャンブル依存症の支援団体にコンタクトを取ってみる

ギャンブル依存症の支援をしている団体もあります。

ギャンブルで作った借金…というより今後の「ギャンブル依存症」との向き合い方や、改善していくためにはどうしたらいいのか…という方面で悩む気持ちが強いという方は、まずは自分に合いそうなところを調べて相談してみるのもいいのではないでしょうか。

4、 家族に相談して一旦返済をしてからリハビリをする。返済計画はキチンとたてよう

既にギャンブルで借金をしていて返済に悩んでいる方で、家族に頼ることができる状況にあるなら。家族からまとまった金額を借りて一括返済するというのもありです。

借金を返済をすると心にゆとりができます。

借金のせいで感じているプレッシャーやストレスから解放されて、気持ちを切り替えてから生活を立て直すことができます。このような「心のこと」はあまり重視されていないものの、実際のところ「借金がある状態」と「(消費者金融からの)借金がない状態」だと心持はだいぶ違います…。

消費者金融へ返済しなくていい状況は、心にだいぶいい影響を与える期待ができるので家族に借りて消費者金融は完済し、その後は家族に返済していくというのは人によってはだいぶ魅力的な方法です。

ギャンブル依存症は繰り返しやすいといわれています。
改善するにはギャンブル依存症になっている者の意志が重要ですが、家族の支えを実感できる環境に身を置くとよりいいのではないでしょうか。

家族に相談して助けてもらえるようなら、助けてもらうのはいい方法です。

自分の努力でギャンブル依存症は治すことができる

ギャンブル依存症と呼ばれる期間中は、精神的にストレスが多くて辛いかもしれません。しかしギャンブル依存症は努力次第で改善することができます。

ギャンブルのせいで借金を作ってしまったとしても諦めずに向き合えば道が開けます。
今は借金系の問題を弁護士に依頼しやすくなっているうえに、ホットラインもあるので立ち直りたい方にチャンスのある時代だといえます。

まずは自分にとって最適な対策が何かを検討して行動しましょう!

まとめ:借金をしてしまってもやり直すことはできる

今回の記事では「ギャンブル依存症」をきっかけに生活に影響があった体験談や、改善を目指す方法や対策などをご紹介しました。

ギャンブル依存症は実はそれほど珍しいものではないようで、元々享楽的な方だけのものというわけではなく日々真面目に頑張っている方がギャンブルにハマッてしまうケースもあるようです。
つまり、多くの人々にとって実はそれほど遠い世界の問題ではないということなのかもしれません。

ギャンブルのせいで借金をしたくなっている方は一旦冷静に考えましょう。
ギャンブルのせいで既に借金をしてしまった方は地道に返済しつつ改善を目指すか、周りにサポートしてもらいながら返済も行ったり、場合によっては債務整理も検討したりしましょう。

ギャンブル依存症になったとしても努力次第で変わることはできます!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*