家を売却するときには家を解体して更地にして売る方法がベストです。今回は、解体した方が良い理由と合わせて、解体費用の相場や税金について解説します。
1家を解体し、更地にした方が高く売れる家
家を解体して更地にした方が高く売れる理由は以下の通りです。
・外観の悪い印象が払しょくできる
・解体工事の手間がかからない
・工事の着工が早い
まず、古い家は購入検討者からすると印象が悪くなります。たとえ「解体前提」で売却していたとしても、買主は気になってしまうものです。
また、「解体前提」で購入するということは、買主が購入後に解体工事を手配するということです。そうなると、買主の手間は増えますし、解体工事の期間分、自分の家の着工が遅れてしまうのです。
そのため、基本的には解体しておいた方が買主の印象が良くなり、高い金額で取引される可能性が高まるのです。
2更地にするのにかかる費用
解体するには、業者の人件費や機材費、材料の処理費などがかかります。解体工事会社で多少費用は変わってきますが、相場以下の通りです。
・木造:坪2~3万円
・鉄骨造:坪3~4万円
・鉄筋コンクリート造:坪4~5万円
構造によって、材質に違いがあります。そのため、解体工事期間や手間、搬入する機材の種類が異なるので構造ごとに解体費用相場が違うのです。
3更地にした時にかかる税金
更地にしたときには「固定資産税」に注意しましょう。結論から言うと、軽減措置がなくなるため固定資産税は上がります。なぜかというと、土地に建物がある場合には以下の軽減措置があるからです。
・200㎡までの部分については、課税標準価格を1/6にする
・200㎡を超える部分は、課税標準価格を1/3にする
固定資産税は、国が定める「固定資産税台帳」に記載されている課税標準価格に、1.4%の税率を掛けて計算されます。たとえば、課税標準価格が1,000万円であれば、固定資産税は14万円(1,000万円×1.4%)です。
建物に土地があると、この課税標準価格が1/6、もしくは1/3になるので、固定資産税が安くなるのです。ただ、更地になると上記のような軽減措置がなくなるため、固定資産税は上がるというワケです。固定資産税についての詳細はホームページ※1をご覧ください。
※1東京都主税局
http://www.tax.metro.tokyo.jp/shisan/kotei_tosi.html
4家と土地の両方を売りに出す
もちろん、解体をせずに家と土地の両方を売りに出すという方法もあります。ただ、そのときには以下の点に注意して売却しましょう。
・解体費用の見積もりは出しておく
・クリーニングをしっかりしておく
まず、家が古いと「解体費用」を気にする人が多いので、必ず解体費用の見積もりは出しておくことです。また、家の印象を少しでも良くするために、自分で最大限クリーニングしておきましょう。