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イエウールの一括査定の評判はしつこいと最悪?キャンセルは出来る? 

自宅マンションを売却する場合、初めての方も多く、どう進めれば良いのかわからないという人も多いでしょう。

特にどんな価格で売り出せば良いのかについては、非常に難しいところです。

しかし、最近では不動産一括査定サイトがあり、物件の相場を簡単に知ることが出来ます。

不動産一括査定サイトは、簡単な不動産の情報を入力すれば、数分で査定結果が出るということで非常に便利。

これまで不動産の査定というと不動産会社を数社回って査定を依頼し、不動産会社によっては一週間程度掛かったり、不動産の価値が低いと相手にされなかったり、依頼を受けても全然連絡もないということがありました。

それが不動産一括査定サイトの登場で、6社程度の不動産会社から瞬時に査定が出るというように大きく変わりました。

しかし、不動産一括査定サイトも数が増え、どのサイトが良いのか選ぶのも大変です。

それぞれのサイトに良い評判、悪い評判があり、選ぶサイトを間違えると後々面倒なことになりそうです。

今回取り上げるイエウールも一括査定を依頼すると営業の電話がしつこい、60秒で査定が出来るとうたっているが連絡が翌日だった、途中でキャンセルが出来ないといった悪い評判がありますが、実際にはどうなのでしょうか。


イエウールとは?どんな一括査定サイトなの?

インターネット社会の発展は著しく、家電製品をはじめ価格の比較サイトが増え、誰でも手軽に相場を調べることが出来ます。

その波は不動産業界にも当然のように訪れ、不動産一括査定サイトでは数社の見積もりをわずか数十秒で査定が可能。

これまで不動産の査定をするには、不動産会社を一社一社回って依頼していたのが不動産一括査定サイトの登場で大きく変わりました。

時間のロスが防げるだけでなく、対面でたくさんの不動産会社で交渉する煩わしさも減ることに。

そんな便利な不動産の一括査定サイトですが、数も多くどのサイトで依頼したら良いのか悩むところです。

今回はその中から使いやすいと評判の高いイエウールをご紹介。

イエウールは、東京都港区六本木に本社がある株式会社Speeeが運営する不動産一括査定サイト。

株式会社Speeeは、2007年モバイルWEB事業からスタートし、その事業で培ったノウハウの蓄積を活かして2014年に「イエウール」の運営を開始しました。
運営実績も5年目を迎え、不動産一括査定サイトの中では知名度も高く、2017年には利用者が1,000万人を越えてました。

イエウールの強みは、1400社以上の提携企業があり、実績のある大手不動産会社や地場の優良企業の登録が多い点。

みずほ不動産販売といった銀行系、大京穴吹不動産、長谷工リアルエステート、住友林業といった皆さんも名前を聞いたことのあるような大手不動産会社が並びます。

他にも地場の優良企業とも提携しているので、不動産の内容に応じて全国どの物件でも簡単に一括査定が可能です。

又、万が一、悪徳業者と提携してしまった場合でも、評判が悪ければイエウールから解除できる契約となっており、悪徳業者は徹底的に排除する姿勢を取っていますので、安心して一括査定を依頼することができます。

その他、初心者にもうれしいQ&Aコラムやプライバシーポリシーが運営会社によって保証されているなど、利用者が安心して使える環境が整っていると言えます。

イエウールの運営会社はSpeee。どんな会社?

では、イエウールの運営会社である株式会社Speeeはどんな会社なのでしょうか。

株式会社Speeeは2007年に設立され、現在の資本金は19,015,000円となっています。

デジタルコンサルティング事業とインターネットメディア事業を柱とし、デジタルコンサルティング事業では広告の為のプラットフォーム制作に強みがあり、インターネットメディア事業では、不動産一括査定サイトのイエウール、外壁塗装会社紹介サイトのヌリカエを運営しています。

他にも新規事業をビジネスのR&Dと位置づけ、仮想通貨で話題のブロックチェーン技術を使って世界中のデータを安全に共有するプラットホーム作りやイエウール、ヌリカエに加えて、不動産×アルゴリズム・AIをテーマとした不動産テックにも力を入れています。

株式会社Speeeでは、こういった事業のノウハウの蓄積があり、イエウールにもそのノウハウはたくさん詰め込まれています。

イエウールは操作が簡単で非常に使いやすいサイトであると評判なのも納得できます。

イエウールの一括査定の流れ

では、不動産一括査定サイトのイエウールで一括査定を依頼するにはどうすればよいのでしょう。

イエウールの一括査定は非常にわかりやすく簡単な入力作業のみで依頼が可能。

では実際にどのように入力していくのか、簡単に流れをご説明いたします。

1.イエウールのトップ画面から、「住所からの不動産査定」又は「郵便番号から不動産査定」を選び、マンションや戸建て、土地など物件種別を選択して査定スタート。

2.所在地、土地、建物の面積、物件の状況、所有者について入力

3.名前、年齢、電話番号、メールアドレス、依頼の理由、査定方法を入力

4.査定可能な提携業者を選んで無料査定スタート

たったこれだけの作業で簡単に一括査定することができます。

イエウールでは、机上査定、訪問査定のどっちが利用できるの?

査定の方法には、机上査定と訪問査定があります。

イエウールではどちらも利用可能ですが、一括査定を依頼すると最初に行うのは机上査定。

机上査定とは、物件の訪問は行わず、一括査定で入力してもらった物件情報を元に、依頼された同じ物件の別の部屋や周りの類似した物件価格を調べたり、過去の取引事例を参考に物件の査定金額を算出します。

不動産会社が物件を訪問しないので時間が無い人や不動産会社の営業マンと会いたくないという人におすすめの査定方法です。

しかし、机上査定の場合は、物件の状態が分からない為、固めの査定になることが多く、相場よりも少し安い金額を提示されるケースが多いので、査定が低いなと思ったら訪問査定してもらうと良いでしょう。

訪問査定では、机上査定で出した目安の金額を参考に、実際に物件を訪問して査定しますので、物件の使用状態が良い、2面採光で部屋が明るい、眺望が良いなどプラス材料があれば
査定金額が上がります。

しかし、物件の使用状態が悪い、床に大きな傷がある、動物を飼っていて部屋の匂いが気になるなどマイナス材料があると査定金額は下がってしまいます。

机上査定、訪問査定には、それぞれメリット、デメリットがありますのでご自身の物件や状況に応じて使い分けましょう。

空き家や田舎の家でもイエウールを使用出来るの?

不動産一括査定を依頼する際に、イエウールではどんな家でも査定してもらえるのでしょうか。

昨今、特に地方では過疎化など人口が減少しており、空き家が増えていますが、そんな空き家の中には、田舎の両親が亡くなり相続をしたが遠方の為住まなくなっていたり、管理もされずに放置されている家が多くあります。

こういった空き家を処分したい場合はイエウールを使用することが出来るのでしょうか。

人気のエリアや間取りの物件であれば、どの不動産会社も自社で取扱いたいので査定をしてくれますが、空き家や田舎の家は敬遠されがちです。

しかし、イエウールでは、全国各地の不動産業者約1400社と提携しているので、空き家や田舎の家でも得意な不動産会社を見つけて対応してくれます。

空き家の場合は、状態によって価格が大きく変わりますので、リフォームが必要か、リフォームしない場合はいくらで売れるのかなど最終的には実地調査が必要になります。

イエウールはマンションの売却にも対応しているが、あまりにも古いものには対応してない?

マンションの売却はイエウールなら簡単に一括査定してくれますが、あまりにも築年数の古い物件にも対応してくれるのでしょうか。

特にマンションは、建築された年数によって旧耐震基準で建築されているマンションと新耐震区順で建築されているマンションに分かれます。
旧耐震基準では、震度5相当の大型地震を想定して基準が設けられているのに対して、新耐震基準では震度6~7を想定しています。

マンションの購入者も旧耐震より新耐震の物件にこだわる人も多く、旧耐震の物件は敬遠されがちです。

しかし、旧耐震からだといって売却出来ないわけではありませんので、イエウールではマンションの築年数があまりにも古いからといって対応してくれないということはありません。

しかし、査定は新耐震基準の者に比べて安い価格になることが多いようです。

イエウールは土地売却にも使用出来る?

イエウールと言えばマンション売却の査定をしてくれるというイメージが強いですが、土地売却の査定もしてくれるのでしょうか。

土地の売却においてもイエウールの一括査定は使用することが可能です。

イエウールは、ほとんどの不動産の売却について一括査定を行っており、マンションはもちろん、
土地、一戸建て、収益区分マンション、一棟アパートやマンション、店舗や農地も対応してくれます。

不動産の売却を検討する場合は、まずはイエウールで一括査定すると良いですね。

土地売却には土地売却の一括査定サイトを使用しよう

イエウールでは、マンションだけなく土地の一括査定にも対応は可能ですが、土地売却に特化した土地売却の一括査定サイトもあります。

やはり、土地売却については専門のサイトの方が情報が多いケースもありますので、イエウールと合わせて利用すればより良い査定を得ることが出来ます。

特に土地の場合は、マンションなどとは違い、それぞれの形や土地への接道の状況などによっても価格が大きく変わります。

専門のサイトであればそういった様々な土地の取り扱いをしている不動産業者が登録していますので安心ですね。

イエウールは一度査定に出すとキャンセルする事が出来ない?

いざイエウールで一括査定を依頼しても、紹介してもらった不動産会社の営業マンと相性が合わなかったり、希望を聞いてもらえなかったり、知り合いの不動産業者で良い査定額を出してもらえたといった場合などキャンセルしたいと思うかもしれません。

イエウールで一括査定をした場合、申し込みをキャンセルすることは出来るのでしょうか。

簡単な入力だけで一括査定が出来るからと気軽にイエウールで一括査定をしてしまうと、イエウールサイト上ではキャンセルが出来ませんので注意が必要です。

何故ならイエウールサイトはあくまで窓口であり、一括査定の申込が完了してしまうと選択した不動産会社へ依頼が飛んでしまいます。

そのため、一括査定自体をキャンセルすることは出来ないというわけです。

しかし、査定自体をキャンセル出来ないという訳ではありません。

一括査定を依頼した後、依頼した各不動産会社からメールや電話で査定依頼を受けた旨の連絡が入りますので、その際にキャンセルを言えば問題なくキャンセルが可能です。

とは言え、相手も営業マンなので一度断られただけで引き下がっていたら、査定を獲得することは出来ないので、その後営業電話が掛かってくるケースもあります。

イエウールの一括査定の電話はしつこい?いえいえそんな事はありません

一括査定サイトは非常に便利なサービスですが、一度に複数の不動産会社に見積もりを出す為、同じタイミングで数社から電話連絡が来るケースも多々あります。
中には、査定を依頼したら不動産会社からの営業電話がしつこくて困ると掲示板などに書き込みがあります。

仕事中に何度も連絡があったり、査定をキャンセルしたのに繰り返し電話してくる営業マンは困りものです。

せっかくのお客様ですから、不動産会社も必死になって売却の依頼を取ろうと必死ですし、こちらも一括査定を依頼した手前どうしても断りづらい。

イエウールの場合はどうなのでしょうか。

イエウールでは、しつこい営業電話は掛かってこないシステムになっています。

営業電話がしつこいなど提携している会社の評判が悪いと、イエウールでは提携を解除する契約をしています。

そのため、特定の不動産会社からの営業電話がしつこいといったクレームがイエウールに数多く入ると、その不動産会社は契約を解除されてしまいます。

不動産会社は、イエウールから顧客を紹介してもらえることで楽に集客ができている訳ですから、その関係を失うわけにはいきませんので、しつこい営業電話が続くことはほとんどないと言えるでしょう。

万が一、そういったしつこい営業電話があるようであれば、運営会社に連絡すると良いでしょう。

又、他の不動産会社からしつこい営業電話がある場合の対処法としては、この営業マンと合わない、査定が高いのでキャンセルと感じた時点できちんと断ることです。

営業マンは少しでも可能性があったり、愛想よくされると脈があるということで営業攻勢をかけてきます。

長引けば長引くほど相手のペースになってしまうので、早いタイミングできちんと断ることが重要です。


イエウールの使用にはお金がかかる?無料で対応できます!

便利な不動産一括査定サイトのイエウールですが、実際に利用するのにお金は必要なのでしょうか。

毎月の月額使用料などを払って会員になれば、お得な情報をもらうことが出来たり、高い見積もりを出してくれるのでは?と思われるかもしれませんが、イエウールはそういった会員制度は取っていません。

イエウールでは、たくさんの人に利用してもらえるように一括査定のサービスを無料で展開しています。

では、何故イエウールは無料でこういったサービスができるのでしょうか。

それは、イエウールに一括査定の申込が入り、登録してもらっている不動産会社にお客様を紹介すると紹介料がもらえるシステムになっているからです。

イエウールは紹介すれば紹介するほど収益が上がります。

そのため、イエウールは無料で一括査定のサービスを提供しており、窓口として多くのお客様を集客することに力を注いでいるというわけです。

イエウールで一括査定を行う際のメリット

どの不動産一括査定サイトを使うかを選ぶ際に、そのサイトを使うことでどんなメリットがあるのか比較することが大事。

では、イエウールで一括査定を行うメリットにはどういったものがあるのでしょうか。

イエウールのメリット
1. 不動産の一括査定にかかる時間はたったの60秒 
とにかく査定にかかる時間が少ないので、忙しい方でも手軽に査定を依頼することができます。

2.大手不動産会社をはじめとした1400社以上の不動産会社が登録されている 
みずほ不動産販売など大手不動産会社から地元の優良企業まで多くの不動産会社を厳選して提携しているので、安心して査定を依頼することができます。

3.最大6社の査定を受けることができる 
不動産会社を回ると時間と手間が掛かりますが、短時間で最大6社に査定依頼できます。

4.クレームの多い会社は契約を解除するので優良な会社が多い 営業電話がしつこり、査定が相場とかけ離れているなどクレームが多い会社は契約が解除されるシステムとなっているので、しつこい電話で悩まされることがありません。

イエウールで一括査定を行う時のデメリット

どんな不動産一括査定サイトにもデメリットはあります。

デメリットには許容できるデメリットとそうでないデメリットがありますが、イエウールはどうでしょうか。

次にイエウールを利用する際のデメリットについて見てみましょう。

1. 売却の仲介のみで賃貸・買取は行っていない 
イエウールは売却仲介のみにこだわっているので、賃貸の仲介や買取の査定などはしていません。色々な選択肢を検討したい人向けではないと言えます。

2. 他社のようなお断り代行サービスがない 
査定をもらったけどキャンセルしたいという時に、代わりに断りをいれてくれるサービスがあるサイトもありますが、イエウールにはありませんので、自分でキャンセルするしかありません。

3.お問合せはメールのみ 
基本的に相談やクレームなどはメールのみの対応となり、コールセンターやチャット等直接対応してくれる窓口がない。

他の一括査定サイトと比べた際のイエウールの強い点を大暴露!

イエウールと他社の比較をした場合、査定にかかる時間、一度に依頼できる査定会社の数、対応地域といった基本的なサービスはほとんど変わりません。

イエウールの強みと言えば、やはり登録不動産会社の数と質ですね。

数が多いだけだと変な不動産会社に当たってしまう確率が上がるのではと心配になるかもしれませんが、イエウールの場合は大手不動産会社や地元の有力企業も多く、クレームの多い業者は契約を解除するのでしつこい営業電話がなく、質の高い査定をしてもらえます。

よりよい選択肢が増えるというのは非常にうれしいですよね。

次は、イエウールの一括査定を利用者した人数の多さ。

やはり、利用者が多いということはそれだけ知名度も高く、使いやすいサイトであると言えます。

2017年2月には累計利用者が1000万人を越え、お客様満足度も98%と非常に高い評価を得ていますので、イエウールがいかに質の高いサービスを提供しているかがわかると思います。

強みの多い不動産一括査定サイトのイエウール。

イエウールを使って一括査定で比較し、満足のいく査定をしてくれる不動産会社を探すことができれば、納得のいく価格で売却できるでしょう。

築30年の一戸建てを売却。一戸建てはリフォームしないと売れない

一戸建てリフォーム

築30年もたってしまった家は売れる?

築30年の家は売れるのかというと、売却は可能です。しかし、不動産において築年数30年というのは高値での売却には大きくマイナスの材料となってしまいます。そのため、高値で売却となるとどうしてもハードルが高くなるのが現状です。

築年数の古い物件が増えている?

現在日本では高齢化社会の到来により、不動産市場には両親が亡き後の空き家となった戸建て物件についての売却相談増えてきています。これは地方で特に顕著で、就職や結婚を機に都会で暮らし始めた子供からの依頼でくることが多いようです。

「都内にマンションも購入しているし、仕事を辞めて田舎に戻るつもりもない。そのため地方の両親が住んで空き家となった実家を売却したい。」こういったニーズが増えてきているのが現状となっています。

築30年の中古住宅の相場とは?

戸建ての売却を検討する場合、築30年経過している木造物件であれば、家屋評価は0円です。土地の価格については、立地に左右されます。市街地等で元々地価が高いところであればある程度の値段がつくことも期待できますが、地価が安い地域であれば土地価格に起因した高値売却も難しくなってしまいます。

築年数20の木造家屋は評価額がほとんどつかない

多くの土地付き戸建て物件は3000万円以上で取引されています。しかし、築30年の物件の場合家屋評価はほぼ0円となってしまいます。特に木造建築の家屋の場合は築20年で家屋の価値が0円になると言われています。

日本では60%以上が木造家屋と言われており、日本の不動産業界では築20年以上の戸建物件の場合、土地にしか値段がつかないことが多いようです。

築30年の物件は解体すれば売れる?

築30年以上の戸建ては家屋解体することで、売却しやすくなると言われています。確かに売却しやすくはなるのですが、解体については次の点を考慮する必要があります。

①家屋解体には解体費用がかかる

戸建てを更地にするためには家屋解体費用がかかります。相場の目安金額は坪当たり2万円~4万円です。平均坪単価が3万円とすると60坪の家で最低でも180万円かかることになります。また、家屋解体においては作業環境、がれき類など、産廃物の発生量も価格に影響してくるため、坪単価の相場以上の価格になることもあるようです。

例えば周囲に自分の家一軒だけで隣あっている家が無い場合と、住宅街で隣の家との距離が近い場合、解体作業効率は悪くなりますからその分工期がかかり価格は高めになります。

②家屋解体すると固定資産税が上がる

家屋を解体すると固定資産税が上がります。法律は家屋所有を目的した宅地については税制上優遇をしています。

しかし、更地にしてしまえば減税措置が適応される条件から外れるため、固定資産税が一気に高くなります。建物所有目的の土地の固定資産税は6分の1に減税されていますが、単純計算で6倍になりますから、大きな負担となります。

なお、固定資産税の負担者はその年の1月1日現在の土地所有者が支払うことになるので、それまでに売れる見込みがあるならば、特に税金の負担については考慮する必要はありません。

③そもそも解体しただけで売れるのか?

築30年以上の戸建て住宅は解体した方が売れる可能性は高まります。買い手の立場で考えると買い手としてはわざわざ高い金額を払って、築30年以上の古い家に住むより、更地を購入して戸建て住宅を建てて新築に住みたいと考えます。

こういったニーズを考えると解体した方が買い手はつきやすくなると言えます。

実際実務上では解体を先にしてから更地を売却というのは稀で、ほとんどの取引は買主が決まった後に解体して更地を引き渡すという方法が取られます。この方が不動産で売れたお金が入ったうえで解体費用を負担することになりますから、金銭的負担が緩和されます。

築30 年の家でも固定資産税はかかる?早めに家を売ってしまった方がいい

築30年物件でも固定資産税はかかります。坪数などにもよりますが築30年以上の家屋でも5万円~10万円の固定資産税が毎年かかります。

もし、売りに出すかどうか悩んでいるのであれば早めに結論を出して売却を検討するべきといえます。現在日本には800万戸以上の空き家が存在しており、地方を中心にその数は増加傾向にあります。

また、人口減少や高齢化社会の到来など大きな環境変化の影響が不動産業界にも出始めていると言えます。

当然売りに出される物件の数が多くなれば市場の価格は安価になってしまいます。また、住宅を購入する若いファミリー世帯については都会に流入する状態が進んでおり、地方では古い物件が市場に増え続け、人口減少で買い手が付きにくいという傾向が強まっています。

住宅というのは住んでいる期間が長いほど、思い出や特別な感情を持ってしまうものです。その住宅を手放す、解体するというのは大きな決断になりますが、今後の市場の需給バランスを考えると早めに売却に向けて着手するのが英断と言えるでしょう。

売却にあたりリフォームをした方がいい?古い家はリフォームにもお金がかかる?

築30年以上の戸建てを売買する場合、リフォームについては慎重に検討するべきと言えます。築10年~15年の物件であればリフォームして付加価値をつけることも見込めるかもしれませんが、築30年以上の物件であれば、リフォームしても単純に大きな付加価値にはなりません。

築30年以上の戸建てをどうしてもリフォームして売却したいという場合リフォーム価格の目安を把握しておくとよいでしょう。部分的なリフォームであれば約200万円~500万円となります。全体的なリフォームであれば、1000万円以上かかることもあります。

築30年以上でも諦めるのはまだ早い!

築30年以上の戸建て物件でも売却することを諦める必要はありません。一定の要件を満たせば予想以上の価値がつくこともあります。

①物件が好立地に所在している

築30年以上の戸建て物件は、建物の価値はほぼ評価されないのですが、立地が良ければ土地に価値がでてきます。例えば都市部では駅に近い、近くに商業施設がある、都心部に位置するなど利便性の高い土地であれば、築30年以上の古い家屋があっても高い値段がつく可能性があります。

②新耐震基準に沿った家屋である

古い家屋の場合1981年以前の物件は旧耐震基準に基づき建物が建築されているため耐震性の問題が生じます。しかし、1981年6月に施行された※新耐震基準法に準じた耐震補強工事が行われている場合、それが付加価値となる可能性があります。

※新耐震基準法では、震度6~7の地震でも建物が倒壊しないように定められています。

築30年以上の戸建て物件の売り方のコツ

築30年以上の戸建て物件を購入する人には、土地に魅力を感じて家屋解体した更地を購入したいというニーズと、古くても家屋購入後にリノベーションして引き続き利用したいという二つのニーズが存在します。

特に昨今では中古物件市場が見直され古い家をリノベーションして綺麗に改築した物件を販売するという新たな取り組みもなされています。

もし、築30年の戸建て物件をそのまま中古住宅として売りにだすか、更地にするか判断が難しい場合は、この双方のニーズに対応できるように中古住宅として販売しつつ、更地での引き渡しも可能と併記して売りに出すといいでしょう。このように双方のニーズに対応すれば買い手がつく可能性も高まります。